人生の短さについて
最近 Amazon Prime Reading を愛用している。
プライム会員特典として本が読めるのはありがたい。
魅力的なタイトルは少ないのだが、一部名著や少し前に流行った本が並べられていて嬉しい。
少し前に、ローマの哲人セネカの「人生の短さについて、他2篇」を読んだ。
収録されている3篇とも、セネカが親しい者に送った手紙で、叔父、母、友人に宛てたものだったと思う。
叔父に宛てた手紙が人生の短さについてと題されるモノだ。
読んでから時が過ぎてしまったので、おぼろげながら今でも覚えている教訓を箇条書きにしておく。
・時間の価値を理解せよ。
・他者のために時間を浪費するな。
・悲劇は主観的。学問をし、それを学べ。
いずれ訪れる死まで心の平穏を保ち、限りある生を自分の為に使うことが肝要である。
資産の現状2022/01
昨年10月から忙しくなり放ったらかしだったが、気が向いたので久々の更新。
2022年01月現在の資産の状況は次のようような感じ。
()は前回2021年9月末時点。
日本株式:約400万円(約370万円)
米国ETF:約70万円(約20万円)
投資信託:約55万円(約20万円)
暗号資産:約15万円(約20万円)
現金:約395万円(約380万円)
計約935万円(約810万円)
ここ3ヶ月で100万円強の増加。
暗号資産が大きく減っているものの金額が少ないので、全体には大きく影響しなかった。
米国株のインデックス投資は相変わらず好調。投資信託の積立期間は短いが、10%ほどの増加。円安の影響で米国関連資産が特に大きくなっている。
年始の株価不調を受け、今年上半期暴落説が多くなってきたので警戒。
キャッシュを増やしておく。FRBの利上げや円安傾向を見込んで、米ドルも買った。
相変わらず日本株比率は高い。あるていどの配当や優待が得られるまで、日本株欲が止まらないようだ。
資本を増やすのも大事だが、生活の豊かさも同時に求めてしまう。
自立について
久々の更新
見ればわかると思うが、筆者は社会に馴染めていない感覚がある。
学生時代にも例に漏れず不登校だった時代がある。
親はやはりそのことで悩んでいたみたいで、同じように社会で躓いた人間の家族の集まりにも赴いていたらしい。
今でもその集まりにはちょくちょく顔を出しているみたいで、たまに面白い話を持ってくる。
先日は自立についての話をされたらしい。そのような集まりに出ている人間は社会に馴染めていない人間を家族に抱えている者が多く、なんとか自立させようとやきもきしているそうだ。
ついでに私は働いているにも関わらず、実家暮らしなので親に甘えていると、知らないところで説教を受けたらしい笑
「そんなことで恥ずかしくないのか」なんて言われそう笑
まあ恥ずかしくはない。
なぜなら自立とかいうよくわからないフワフワした言葉を重視していないからだ。
むしろ悪いイメージすらある。
曲名は忘れたが、劇場版ガンダムのⅢの主題歌に
「人はひとりでは生きられない」
というフレーズがあった記憶がある。
よくあるフレーズで、広く受け入れられている言葉だと思う。
しかし市井の人々は口では「ひとりで生きろ」と言う。
素朴に、実に不思議である。
そもそも、自立できている人間なんかいるんだろうか。
フリーランスで自分一人で仕事をとってきて、自分の能力で報酬を貰って生きています。なんて人は自立しているのかもしれない。
しかし、大抵の人間はそうではない。
現代の多くの人間は雇われらしい。ちょっとググると、就業者に占める雇用者の割合は9割近いそうだ。
この人たちは偉そうに説教垂れるほど自立した人間なんだろうか。
私も雇用者の一人であるが、説教されるほど自立していない駄目な人間と評価されるわけだし、働いていることは大して重要ではないのだろう。
では家族から離れることが自立しているということなのだろうか。
どうも、世間ではそういうことを自立というらしい。
家族に対しての支出が大きい場合は例外的に認められるが。
家族と離れることが自立と捉えられているが、それに意味はあるのだろうか。
多くの人間が勘違いしていると思うのだが、働くことで給金が貰えるという観念が蔓延っている。
そのせいで、家族と離れて暮らせば、自分で働いて生活を成り立たせているという錯覚に陥るのだろう。
実際はどうだろうか。自分のパトロンが家族から会社に変わっただけのことではないか。
多くの会社の給金は出来高制ではないと思う。つまり労働の有無は関係なく、会社員であるという立場によって養ってもらっている状況に過ぎない。
子供という立場で親から養ってもらっている状況とそんなに差があるんだろうか。
この会社員の状況を自分でお金を稼いでいると勘違いした人間が自立なんてことを言い出す。
あれほど「ひとりで生きられない」という言葉が蔓延しているというのに。
ちょっと考えてみて欲しい。君たちが家族と離れることで得られるものは何だろうか。
私も一人暮らしをした時代もあるが、精神的になにか上等なものになった気はしない。
むしろ、雑務を手分けで処理できないために余計な時間やお金をかけるばかりだった。
実家暮らしでなければ、このような文章を書くこともなければ、読書や思索にふけったり、気軽に遊びにでることも少なかっただろう。
実際、趣味のツーリングは実家暮らしになってからの方が、圧倒的に回数が増えている。
自立によって得られるものに、煩わしい家族からの解放以外のものがあるなら教えてほしいくらいだ。
自立を良しとする社会で得をするのは、真の自立した人間と事業者だ。
我々が余計な時間や労力を使うことで、資産を築けず、貧困の連鎖を続ければ、労働者の安定的な確保に繋がるだろう。
あるいは真に自立した人間からすれば、社会で自立がよしとされていれば、自身の評価が上がることになり得をする。
自立という言葉を良しとすることで苦しむのは我々、平凡以下の人間である。
コミュニケーション能力が重視されるのは人間同士で協力して生きていくためでしょう。
なぜ既に獲得した人間関係を大事にしないのか意味がわからない。
野生動物の多くで片方の性が放浪することと関係がありそう。理屈ではないんだよな。
理屈で考えれば、不合理だと思うが。
コミュ症の処世術
昨日まとめサイトでおもしろいコピペを見つけた。
発達障害者の処世術というタイトルがつけられている。
私自身も共感できる部分が多く、なかなかよくできているので、ここに保存しておく。
コピペの内容
発達障害者の処世術
・人並みの幸せは諦める
・障害のことは人前では一切口にしない
・どちらに進んでも悪い方向にしか行かないのだから、悪い中でもマシなほうの選択肢を選ぶしかない
・親しげに近づいてくる奴は見下して優越感を感じようとする自己愛性人格障害者か、いいように利用したり搾取しようと企む性悪定型のどちらかしかいないと心得るべし
・沈黙は金以上なり
・飲み会や宴席にはなるべく参加しない。参加しても一切喋らない
・冗談やジョークを言わない
・口に出すのは挨拶と感謝と謝罪だけにすべし
・人前で趣味や遊びの話は絶対に口にしないこと
・雑学的な知識を人前では見せないこと
・自分の得意分野の話題になっても一切口を開かないこと
・はしゃがない。笑わない。
・「心を開け」「自分を出せ」「言いたい事があるなら言おうよ」といった言葉に騙されるな
・定型の言う事には必ず裏があると心得るべし
・定型=嘘つき、二枚舌ということを心得るべし
・職探しは給料の額面よりも休日の多さ、残業の少なさ、一人作業が多い仕事かどうかを基準に選ぶ
・なるべく大規模な職場を選ぶこと
・人間関係はトラブルしか生まない
・人付き合いやコミュニケーション、ビジネスのハウツー本は発達障害者にとっては何の参考にもならない
・発達障害者が「馬鹿になれ」を真に受けて実行すると怒りや恨みを買うか、さらにバカにされるかしかないことを心得るべし
・絶対に自分を出さないこと
・孤立や孤独は発達障害者の運命だと思って諦めること
・他人と会話がしたいならネットの掲示板だけに留めておくこと
それぞれに対して、私はどうか。
発達障害者の処世術
・人並みの幸せは諦める
→普通じゃないけど、幸福を捨てられない。平穏に生きるためにある程度の処世術を使う。最近欲が増えてきて危ない。
・障害のことは人前では一切口にしない
→自分のことをコミュ症とか言いがち。障害ではないのでセーフ?そもそも診断を受けているわけではないが。口を滑らせることも多いので注意する。
・どちらに進んでも悪い方向にしか行かないのだから、悪い中でもマシなほうの選択肢を選ぶしかない
→そもそも選択肢がわからない。ある程度トライアンドエラーを行う必要を感じる。
仕事ならしつこいくらい確認する。嫌われようと、仕事の内容なら怒られはしない。
人生の決断は人に依存するパラメターの少ない方を、自分でなんとかできる範囲の方がマシ。
・親しげに近づいてくる奴は見下して優越感を感じようとする自己愛性人格障害者か、いいように利用したり搾取しようと企む性悪定型のどちらかしかいないと心得るべし
→実際そう。愛想よく接してくれるのは金を取りたい営業か宗教の勧誘がほとんど。
数少ない友人とは打ち解けるのに大分時間がかかった。
・沈黙は金以上なり
→わかる。沈黙をごまかすために笑う。反論は絶対しないほうがいい。
・飲み会や宴席にはなるべく参加しない。参加しても一切喋らない
→参加だけはしとく。沈黙してても気にしない。慣れた。でもコロナで飲み会が無いのは楽。
・冗談やジョークを言わない
→言ってしまうが、通じていない実感はある。引かれることや、説明するハメになることが多いので控えた方がいいかもしれない。お笑いは好きなだけに辛い。
友人によると、説明がないとわからなかったり、言ってはいけない一線を超えた冗談が多いらしい。
・口に出すのは挨拶と感謝と謝罪だけにすべし
→職場では仕事の話以外、そのとおり。あとはオウム返しや、「元気にやってます」とさしすせそ、「流石」「知りませんでした」「すごいですね」「先生」「そうなんですか」あたりで対応する。ある程度訓練が必要。
・人前で趣味や遊びの話は絶対に口にしないこと
→投資の話はできない。最近はオタ趣味にもある程度寛容な雰囲気ができてきたので、
見せる用の趣味を一つ持っていると楽。私はバイクだけ開示してる。
・雑学的な知識を人前では見せないこと
→そのとおり。同じように知識で会話する人とじゃないと、なんの反応もない。
・自分の得意分野の話題になっても一切口を開かないこと
→そのとおり。雑学と同じ。
・はしゃがない。笑わない。
→はしゃがないはそう。笑うのはいろいろごまかせるのでオススメ。
楽しそうなフリをしとくだけで、なんとかなる。
・「心を開け」「自分を出せ」「言いたい事があるなら言おうよ」といった言葉に騙されるな
→そう。まっているのは説教と悪評のみ。開示する人間は厳選せよ。
・定型の言う事には必ず裏があると心得るべし
→定型に限らず、慎重に。案外定型は何も考えていない人が多い。
定型の言ってることとやることが合わないのはそのせい。
裏切られるのは我々の答が気に食わなかっただけ。
・定型=嘘つき、二枚舌ということを心得るべし
→上と同じ。
・職探しは給料の額面よりも休日の多さ、残業の少なさ、一人作業が多い仕事かどうかを基準に選ぶ
→そう。転職が難しいので、継続できることが大事。
並行して、職に頼らない準備も必要だと思う。
・なるべく大規模な職場を選ぶこと
→小規模事業所を経験していないのでわからない。
人間関係大変そうなのは想像できる。
・人間関係はトラブルしか生まない
→トラブルも多いが、少なくても友人がいるとかなり助かる。
獲得した人間関係は大事にすること。
・人付き合いやコミュニケーション、ビジネスのハウツー本は発達障害者にとっては何の参考にもならない
→そのとおり。最近は発達障害者向けも出てきているので、本を選べば少しはあるかもしれない。
・発達障害者が「馬鹿になれ」を真に受けて実行すると怒りや恨みを買うか、さらにバカにされるかしかないことを心得るべし
→そのとおり。この言葉は我々がコミュニケーション取れない原因を勘違いしてるだけ。
・絶対に自分を出さないこと
→出す相手は慎重に選べ。
・孤立や孤独は発達障害者の運命だと思って諦めること
→意外と友人ができたので助かっている。攻撃性のある発達は本当に大変だと思う。
・他人と会話がしたいならネットの掲示板だけに留めておくこと
→このブログを始めた。
格差について思うこと
先程、テレビで総裁選に関するニュースを見た。
岸田氏は令和版所得倍増計画。
高市氏は企業への資産課税。
野田氏は同一労働同一賃金。
いずれにせよ、中間層の拡大と格差是正を謳っているようだ。
所得拡大は結構なことだが、彼らはその元手を企業から出そうとしているらしい。
企業から資産が減るということは、我々株主への配当の減額につながるようにも思える。高市氏など、資産収入への増税まで考えているそうではないか。
社会では金融資産に関する格差、性別の格差、地域の格差などは話題になるが、
能力の格差、性格の格差、体質の格差、こういうものは話題にならない。
政治家が票を集められる、耳触りのよい、多くの人に共感を得られるような格差の弱者はそうでない格差の弱者より幸福である。
なぜなら前者の方が、世間からの同情を買い、救われる見込みがあるからだ。口だけでも、なんとかしようとしている人間がいるのは嬉しいものだ。
だが、私のような者はどうしたらよいのだろう。
私は金融資産についてはどう世代からすると、明らかに強者である。
性別も強者側と言われる男性だし、地域も山の中のような限界集落などではない。
世間で話題になるような格差についてはどちらかといえば強者なのだ。
しかし、私はとても生きづらさを感じている。数少ない友人を除いて人間関係もうまくいっていない。会社では孤立しがちで、出世の目処は立たない。体格は悪く、体力は無い方だ。そしてこの陰気な性格。
私は労働能力、人間の中で生きていく能力に劣っている。能力格差における弱者である。しかし能力格差、能力主義という言葉は最近マイケル・サンデルによって一瞬話題に挙がったのみで、世間には全く注目されていない。この格差が是正される望みは今のところ見当たらない。
私は能力の弱者であることを資産の強者であることで補おうと考えて、
熱心に資産を形成してきた。これを是正しようというのは私の希望を断つのと同義である。
金融資産の格差があるから私は生き残れるのだ。格差是正された社会で待っているのは、私の弱点でしか戦えない世界なのだから。